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IoTで世界を便利に!やさしく熱き研究者、クラ・エリス先生に突撃インタビュー!

お知らせニュース受験生在学生2018.01.22

クラ先生

― 本日は、当学科の若手教員、クラ・エリス先生への突撃インタビューです。祖国アルバニアから来日後、岡山理科大学に着任して4年目。教育はもちろん、ネットワークに関する研究を活発に進められています。インタビューは大いに盛り上がりましたが、今回は、近年話題のIoT技術のお話を軸に、教育の考え方やプライベートなことなど、ぐっとまとめてお届けします。

■研究について

 
― こんにちは。突撃です。
 
クラ: お隣からですか(笑)
 
― 研究室がお隣同士ということで、お気楽な突撃ですが、ひとつよろしくお願いします。ではまず、研究についてお伺いします。納豆はお好きですか?
 
クラ: 納豆!?研究じゃないんですか?まあ、大好きですよ。最初はスティッキーで気持ち悪かったですけど、タンパク質もあるし健康にもいいし。
 
― 納豆をまぜているといつも複雑なネットワークを連想して、ナットワークだ…とつぶやいてしまうんですよ。で、ネットワークといえば、クラ先生。やっと本題です。どんな研究をなさっていますか?
 
クラ: 最近、IoTという言葉をよく聞きますよね。Internet of Things、つまり「モノのインターネット」 。
 
― ToTだったら、情けない顔文字になっちゃうところでしたね。
 
クラ: アイから始まってよかったですね(笑)。oTは、全てのモノをインターネットにつないで、世の中を便利にしようという考え方ですが、つなぐといっても、そう簡単ではないんですよ。 そのIoTを支える技術の、アドホックネットワーク、無線センサネットワーク、マルチホップ通信などを研究しています。
 
― 難しそうですが、その技術がIoTをどう支えるんですか?
 
クラ: たとえば、全てのクルマをインターネットにつなごうと思っても、トンネルの中とかで、つながらないクルマもありますよね。
 
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クラ: そんな時には、クルマとクルマが直接通信できればいいんです。
 
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クラ: モノ同士を互いにつないで作るのがアドホックネットワーク、モノ経由で遠くまで情報を伝えるのがマルチホップ通信、というわけです。
 
― なるほど、図の右端のクルマは、アドホックネットワークを通じて、ホップ、ステップ、ジャンプでインターネットにつながるわけですか。
 
クラ: そういうわけです。それに、ただつなぐだけじゃもったいない。たとえばクルマにGPSとか温度計とかのセンサを取り付けて、自分の場所の天気をクルマ同士が伝え合って集約すれば、日本じゅうの天気が分かりますよね。これが無線センサネットワークです。
 
― 面白いですね!よく、こちらに走ってくるクルマのワイパーが動いていると、ああ向こうは雨か、と分かりますけど、それを思い切り高度にしたようなお話ですね。
 
クラ: ええ。これからは、クルマ同士が通信して事故を防いだり、渋滞を緩和したりする技術が進むでしょうね。家電なんかも、家の中でつながりあってどんどん賢くなって、生活を便利にしてくれるはずです。
 
― もっともっとこの技術が進めば、世の中はどうなりますかね?
 
クラ: いつかは、ドローンとかで好きなところに飛んでいけるでしょうね。あと、火星とか深海とかまだ人間が住めないところにロボットを送りこんで、無線センサネットワークを自律的に構築して、人間が着くまでに環境を整えてくれる、ということになるかも。
 
― 壮大なお話になってきました。でも、それだけの可能性がある技術というわけですね。
 
 

■教育について

 
― クラ先生は、プログラミングI、情報ネットワーク基礎論などをご担当ですね。こんな講義にしたい、という理想がありますか?
 
クラ: これ勉強して!じゃなくて、自分から学びたくなるような流れにしたいですね。プログラミングなら、「ほらこれ見てよ!面白そうでしょ?どうやって動いているか知りたいでしょ?え?知りたい?そうかー。じゃあ作ってみようか」みたいな。最後には「使えるモノ」ができあがるような講義が理想です。
 
― 同感です。そういえば、今年度からご担当の情報ネットワーク基礎論、準備が大変みたいですね。最近、ずいぶん遅い時刻まで頑張っておられるようですが?
 
クラ: 最初からじっくり順番に聞いていけば、最後には分かってもらえるような流れの講義にするのに、すごく苦労しますね。試行錯誤の繰り返しです。でもこの前の講義で、学生に講義資料を渡したら、「いつもこれがあるので助かります」と言ってくれたのがメチャクチャうれしくて、しばらくニヤニヤ笑顔が止まらなくって困りましたよ。
 
― 分かります!僕らは、学生からの言葉や、学期末の授業アンケートのひと言ひと言にヘコんだり励まされたりしながら、少しずつ成長していくんでしょうね。研究室での指導ポリシーなんかはどうですか?
 
クラ: まずは学生目線でしょうか。学生が実験なんかで失敗しても、失敗は失敗として素直に話してくれるような信頼関係を築きたいです。それが自分の理想ですね。
 
 

■クラ先生のコト

クラ先生

 
― ご自分を何かにたとえると、何ですか?
 
クラ: そうですね…。ガス?
 
― え?ガス?
 
クラ: 頑固な人はソリッド、つまり固体。やさしくて他人を理解できる人はリキッド、つまり液体。ふわふわしてつかみどころがないけど、どこでもなじむ人はガス、というわけで。
 
― アルバニアから日本に来られて、福岡、岡山とその土地になじむのは大変だったでしょう。
 
クラ: 「慣れやすい」んですよ。新しい文化や言語を怖がらず、必要ならゼロからでもスタートする、という精神があれば、どこへ行ってもOKです。
 
― クラ先生が情報工学科に着任されて4年目ですが、気配りとか、むしろ日本人より日本人らしくて驚かされることが多いです。
 
クラ: 郷に入れば郷に従え、です。日本では、スーパーで店員さんに何か尋ねたら、仕事の手を止めてすぐ案内してくれたりと、親切で、人を大事にしますよね。だから、自分もそうありたいんです。でも、自分でいうのもヘンですが、良くも悪くも、やさしすぎるかも。
 
― やさしすぎる?
 
クラ: 環境になじむための方法なんでしょうけど、人に対して寛容すぎるかもしれないです。
 
― クラ先生の人当たりのやわらかさ、やさしさは、本来の性格ですよきっと。福岡で知り合った奥様も、そこに魅力を感じたんじゃないですか。そういえば息子さん、もうだいぶ大きくなられたでしょう?
 
クラ: 9ヶ月になったばかりなんですよ!毎朝、しっかり遊んでから出勤してます。
 
― 毎朝、遊んでくれ、ってせがんでくるんですね?
 
クラ: いや、私が遊びたいので遊んでもらってるんですけどね…。
 
― 日々の励みになりますね。最初にも尋ねましたが、日本の食べ物は何でもOKですか?
 
クラ: 納豆はもちろん、刺身、寿司、ラーメン、何でも大好きですよ。あ、サザエはダメです。苦くて。
 
― 大丈夫です。サザエ食べること少ないですから。休みの日はどう過ごされていますか?
 
クラ: ドライブに出たり、友人たちと食事したり、フットサルとかスポーツしたりしてます。
 
― オンとオフの切り換えは働く上で大切ですね。クラ先生は、国内はもちろん、世界中に親類や友人がおられるんでしたっけ。
 
クラ: ええ、中東、カナダ、ヨーロッパ、アメリカあたりなら、向こうにさえ行けばあとは何とかなりますよ。仕事をしながら人間関係を広げるのは大切だし、学生も、どこででも仕事ができるような人間にしてあげれたらと思いますね。
 
― グローバルぅ~!で、いきなりローカルに戻りますが、ここ岡山はいかがですか?
 
クラ: とても賑やかなのは岡山駅の周りだけですけど、街に広がりがあって、山あり川あり青空あり、で自然が豊かで大好きです。少し北に走ると雪山で、スキーやスノボに便利ですし。
 
― では、岡山理科大学の印象は?
 
クラ: 実際に来てみると思ったより広いですね。キャンパスの中に起伏があって、3D的に建物が建っているのが面白いです。
 
― 外から見える建物はごく一部ですからね。では、情報工学科の印象は?
 
クラ: 最初は分からないことばかりでしたが、先生方がすごくやさしくて、どんな質問にもていねいに答えてくださって助かります。みんな仲良しで雰囲気がいい職場で、働きやすいです。
 
― あまりよく書くと都合よく脚色したと思われそうですが、いやどうも、ありがとうございます。恐縮です。学生はどうですか?
 
クラ: 学生は、課題やレポートなど言われたことをまじめにこなす、という感じです。もっと想像力を発揮してくれてもいいのですけどね。もちろん、夜遅くまで、あるいは泊まり込んで卒業研究に取り組む頑張り屋のゼミ生もいます。
 
 

■高校生へのメッセージ

 
― では、これから受験する学生のみなさんに、メッセージをお願いします。
 
クラ: 新しい分野や技術に抵抗を持たず、どんどん自分の中に取り込んでください。基礎を学んだら、それがどう役立つかを考えてみてください。研究と教育は別ではないので、勉強したことを何に生かすか考えるクセをつけておけば、きっと自分の想像したことを実現する力がつきますよ。
 
― ありがとうございました。ところで、前からずっと気になっていたんですが、お部屋のドアに貼り紙がありますよね。
 
クラ: あ、コレですね。
 
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― ええ。アルバニア語のようなので読めないんですけど、これはクラ先生にとっての大切な言葉なんでしょうね。失敗は成功の母、とか、いつもやさしく、とか、自分を勇気づけるためのスローガンですか?
 
クラ: ええ。これは大切な言葉ですよ。「ヒーターとエアコンは消しましょう!」
 
― そうだったんですか(笑)。でも確かに、モノを大切にすることはモノ作りの基本ですよ。4年目のクラ先生には、講義やゼミのほかにも、チューターや各種委員など、いろいろと責任のある仕事をお願いすることも増えました。頼りにしてます!
聴き手: 島田英之(情報工学科・教授)
© 2016 岡山理科大学 工学部 情報工学科
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